犬のお巡りさん
若い命が真赤に燃えてー!
「そこまでせんでいいんですよお巡りさん・・・」
「本官はプロ・ポリスで、あります!」
声ネタか!?追い詰められてきたな!
こんばんわ。
薄皮プリンうまっ。
さあおなかが出てまいりました。
そろそろ本気でピリー軍曹のお力にすがらねばならんか!?
夏ばてなのに飯は食える!何故だ!
朝飯食ってたら猫がじゃれてきて、尻尾で茶碗ひっくり返したのでケリ。
これから出勤という時にご飯拾うのはなんかこー、精神に悪いわ。
でももう一匹くらい猫欲しい。
でも夏は暑いのでじゃれるな。毛も尽くし。
真武者ガンダム
あれ、イマイチ・・・?
↓オリジナル小説・ボウズマン3話の2。
次の日のハイスクール。
「サエジマのヤツ、来なかったな」
「ちゃっかり病欠届け出してやがったけどな。しっかりしてるぜ」
なんて話していると終わりを告げるチャイムが鳴った。
「よっし、行こうぜ」
トッシュがカバンを持ち上げると、たまたま後ろの席のビブリーがその巨体に似つかわしくない、小さい機械をいじっているのが目に入った。
「…よぉ、ビブリー、それなんだ?」
「やあトッシュ。コレはねぇ…」
デイブはデスクの上にいじっていた機械を軽く組み立てて置く。
『走れ』
ビブリーが腕時計に向かって命令すると、机の上の機械が動き出した。
「すげえな!」
ライクも食いついてきた。
「音声コントロールの小型装置が発売されたんで、組み込んでみたんだ」
「へー、すげぇ」
ビブリーは大柄な黒人系コロニー人。彼に大食い以外にこんな特技があるとは知らなかった。
「こういうの得意なのか?」
「うん、父さんがこういうの好きでねー」
そう聞いたトッシュとライクは顔を見合わせて、ビブリーの連行を開始した。
「おいサエジマー、バーガー買ってきたぞ」
秘密基地についたトッシュ達は相変わらずボウズマンにコバンザメしているサエジマの周りに座ると、買ってきたバーガーセットを広げた。
「…エビか」
サエジマは渡されたバーガーの具を確認すると、再び包んで袋の中に入れた。
「くわねぇの?」
「エビアレルギーなんだ」
「じゃあ、俺のチキンと変えてやるよ」
と、トッシュのチキンバーガーと取り替えた。
「しかしすごいねぇ、どうしたのコレ?」
ビブリーはバーガーをほお張りつつ、ボウズマンについて質問した。
「そういや、お前って何でこんな所にいるわけ?」
ライクがボウズマンにそのまま質問してみた。
『情報が欠落しています』
「大事な事は全部忘れちまってんだなー」
「すごいねー、会話も出来るんだね」
腹ごしらえを終えたところで機械に強いサエジマとビブリーがトッシュとライクわ使い、修理をはじめる。
トッシュの提案でサエジマとライクが組む事になった。
「悪いな、巻き込んじまってよ」
ボウズマンのヒザの部分の装甲を外しはじめているビブリーにトッシュが言った。
「いや、貴重な体験をさせてもらって感謝してるよ」
とビブリーはいつものにこやかな表情で言った。いつもにこやかなのか、顔がそういうつくりなのか知らないが、ビブリーはいつも笑顔だ。
「おまえってさー、人間できてっよなー」
「何それ?」
なんて会話をしていると上の方で正反対に揉めている声がしてきた。
「だから!指定したものを持ってくればいいんだよ、そんな事も出来ないのか!」
「お前の言ってる事が意味わかんねーんだよ!自分が知ってることを他人も知ってて当然とか思ってんじゃねえ!」
ライクとサエジマの怒気をはらんだやり取りが聞こえてくる。
「…これだから低能と関わるのはイヤなんだ」
「つっ!?このイエローが!」
ライクがソエジマの襟首を掴み、片手を振りあげた。
「…やれよ。この体格差だ、一発で俺は気絶するよ。そうやって暴力に出るから低能だというんだ!」
「そこまでだ2人とも」
一触即発というところでトッシュが止めに入った。
ライクは掴んでいた手を離すと、舌打ちして背を向けた。
「てめぇらネクラの薄汚れたイエローは、弄くり過ぎてアレだけシュガースポットみたいに真っ黒なんだぜ」
「見かけがでかいだけでひょろひょろノッポの柔らかホワイトには言われたくないな」
しかし双方の罵り合いはとまらない。
「いい加減にしろよお前らぁ!それ以上やると俺が切れるぜ!」
トッシュが大声をあげると、2人の胸倉を掴んで力任せに引き寄せると、睨みを利かせた。
「いいか!お前らいつまでイエローだホワイトだ言ってやがんだ!てめぇら肌の色でしか相手を判断出来ねぇのか!」
トッショの剣幕があまりにも凄いので、2人は押しだまってしまった。
「…黄色人種で薄汚いのなら、僕ら黒人はどれだけ汚いと思われてるんだろうね。そうだとすると僕はとても悲しいよ」
ポツリとビブリーが言った。
『君達は、私のような機械とはダチコウになれるのに、少し違うというだけで同じ人間は嫌いになれるのか?』
次にボウズマンの電子音声が響いた。
『だとするととても複雑なのだな人間というのは』
ボウズマンは皮肉ではなく、本当に不思議そうな声のニュアンスでそう言った。
「…わりぃ、そんなつもりじゃなかったんだビブリー。不快な思いをさせちまって…」
ライクはすまなさそうにそうに言った。
「ライク、トッシュと変わってこっち手伝ってくれよ。頼みたい事があるんだ」
ビブリーはそう言ってライクを連れて行った。
(…本当、出来たヤツだなビブリー)
トッシュは内心でビブリーに手を合わせた。
「…コレだから集団は嫌いなんだ」
サエジマは呟いて腰をおろした。
「あー、よぉ、本当はさ、俺がお前とライクにダチになって欲しいなって思ってよ…」
トッシュもしゃがみこむと、モニターに目を走らせるサエジマに話し掛ける。
「…自分に協調性がないのはわかっている。だからいつも1人でいるんだ」
サエジマはモニターから目を離さずに呟くような声で言った。
「お前はすごいよな。俺なんかダチ公がいねえと寂しくて死んじまうぜ」
『私も同感だ。1人はとても寂しい』
トッシュの言葉にボウズマンが賛同した。
「お前、多分何十年も1人でここで寝てたんだぜ?」
『意識がなかった事に感謝したい気分だ』
「だははは、寂しがり屋のロボットか。悪くねぇよな、サエジマぁ」
同意を求めたトッシュにサエジマは少しだけ口元が笑った気がした。
つづく。