猫まっしぐら
闘牛士?こんばんわ。
野球漫画などに出てくる『魔球』。
巨人の☆なり侍Jなり童夢くんなりのインチキGヤンツプロ野球には付き物であるが。
さて、魔球なんてものはやはり無理をしないと体得出来ず、実際無理して投げて体を壊して終わり、なんて野球漫画も多い。
そう考えると、どれだけ楽に試合を短く終わらせるかが勝負になってくる。
そこで考えた魔球が『グラビティ粉砕キャノン』だ。
この魔球の恐ろしいところは、ボールが一種のブラックホールとなり、相手のバットごと粉砕してしまうのだ。
そこまでだとまあ、そこいらの魔球とそう変わらないが・・・
この魔球の恐るべきは、バットを出したくなくても球にバットが吸い付けられ、バットに当たって破壊して、そのままミットに収まるのだ。
一度バットに触れたボールは、ワンバウンドしなければファールでもミットに入ってしまえばアウト。
つまり1人1球で、3×9で27球でゲームセット。高校野球ならコールドもありえる。
ノーヒットノーラン三振ゼロっちゅー快挙だ。
この球は数々の魔球を潰してきた落合でも打てないゼ。すげーぜ!
オリジナルヒーロー『アイアムジャスティス』
アイアムジャスティスは神に使わされた御使いで、この世の正義を解析して正義をふるうヒーローだ。
彼の敵は全ての悪であり、例外はない。
いじめをした子供を撲殺。万引きした主婦を撲殺。援助交際の女子高生を撲殺。借金を返さない人間を撲殺。不法な取立てをした人間を撲殺。彼の正義に犯罪の大きい小さい老若男女理由など関係ないのだ。
男女平等なので女性の顔も変形するまでマウントで殴りつづける。虫を殺した子供も殴り殺す。立小便をした酔っ払いも殺す。
何故なら彼は正義だから。小さな犯罪だといい見逃す事は正義ではない。
それでも彼は正義なのだ。何故ならば彼の正義は神が保証してくれる。裁きを与える権限を与えられている。
だから往来で子供を殴り殺そうが、女を殴り殺そうが、老人を蹴り殺そうが、それは正しい事なのである。何故ならば彼は正義そのものだからだ。
アイアムジャスティスナンバワーン。
ちなみにこの世の正義に基くので、違法でなければどんな事も裁かれないぞ。
「正義とは私の事だ」
ねこーハプニング
ドラゴンボール並みのパンチの攻防と風呂に引きずりこまれるのがイイ。
足がつかない上に爪が立たないからああいう動きになるのさね。
いぬねこ愛だね愛を感じるよ。
↓小説・武者アストレイ32話。絵なし。
第32話『王武城陥落』
武留宇と空魅帝は王武城の屋根で対峙する。
相手の実力は未知数。武留宇はなかなか一刀を踏み出せない。
『どうした、このままではこの城の者はみな、犬の餌になってしまうぞ?』
空魅帝は挑発の言葉を浴びせる。
「・・・参る!」
武留宇は一歩踏み出すと、空魅帝の懐に飛び込んだ。
相手は大ぶりの刀の二刀流なのだ、あまり近い距離ではその獲物が仇となる。
『ぬう!?』
空魅帝は思っていた以上の武留宇の身のこなしのすばやさに、対応が遅れた。
「貰った!」
武留宇の刀が、下から上に斜めに通りすぎ、空魅帝の体を分断した。
『・・・見事』
しかし、空魅帝は意に介した感じも出さずに、腕で別れた体を支えてくっつけると、再生した。
「ぐっ!?」
『我々は斬られた程度では死ねんのだよ』
武留宇はすぐさま距離をとった。
「・・・細切れにでもせねば死なぬか」
『させぬがな』
空魅帝は二つの刀を合わせると、頭上から武留宇に叩きつけるように振り下ろした。
武留宇はそれを受け止めるも、その凄まじい重圧で、そのまま地面を突き抜けて城の内部に落下してしまった。
「ぐうぅ・・・なんという力・・・こ、このままでは・・・」
『見つけたぞ』
声と同時に姿を現した空魅帝の胸が光り、波動が撃ち出された。
「ぐ、ぐおおっ!」
武留宇はなんとか防御は間に合ったものの、その圧力に吹き飛ばされ、城の外に落とされる。
「ぬううっ!」
何とか刀を城の壁に突き立て、落下を止める。
「は、はあっはあっ・・・」
息も絶え絶えになってきた武留宇の体に鎖が巻きつく。
『天津神に逆らいし行いを悔いて逝くがいい』
力任せに武留宇に巻きついた鎖をひっぱると、武留宇は再び空中に投げ出された。
そしてそのまま鎖を振り、武留宇を城の壁に叩きつけた。壁が爆発を起す。
「あ、ぐっ、うう・・・」
「ひい、ひいいっ!!」
刀を地面に突き立て、何とか立ち上がった武留宇を見て、大砲士が悲鳴をあげて逃げた。
『若き侍よ、そろそろ死ぬるがよい』
「つっ!」
姿を見せた空魅帝に武留宇はそこにあった城の主砲・楼縁緑砲(ろうえんぐりんほう)を向けた。
「南無三!」
楼縁緑砲が火を噴き、空魅帝を飲み込んだ。王武城を凄まじい衝撃が襲った。
『ぐおおっ、ぶうるおおおおっっ!!』
体の半身を楼縁緑砲で吹き飛ばされた空魅帝が苦痛の声を上げた。
「アレでもとどめをさせないとは・・・しかし、今のアイツならば・・・」
武留宇はなんとか立ち上がると、刀を引きずりつつ空魅帝に向かう。とどめを刺すつもりだ。
『ぐるぅ、よくも、よぐもぉがらだおぉぉぉ!!』
空魅帝は呪いの言葉を吐きつつ、残っている片方の目で武留宇を睨みつけた。
「・・・お前は逃がさんぞ」
武留宇はふらふらと刀を構える。
『ごうなれば・・・城ごと踏み潰してやる!』
空魅帝はそう言うと膨れ上がり、半身を欠いたまま、城と同じくらいの大きさに巨大化した。
「・・・くっ、反則じゃない、か・・・」
武留宇はそれを見上げて呟く。お前は戦隊モノの悪役か。
『最後だ!』
空魅帝の声が響き、凄まじい衝撃が王武城を襲った。
「・・・・・・!?」
武留宇は潰されるのを覚悟して目を閉じ、衝撃後になかなか動きがないために目を開けた。
すると、武留宇のいるすぐ横に、先ほどはなかった銀色の壁が出来ていた。
「・・・・・・これ、は、刀か?」
侍であるからこそ武留宇には分かった。そしてその壁の先を辿ると、空魅帝の体からそれは生えていた。
『ぐ、うごっ、おごおおおおっっ!!』
空魅帝は断末魔の咆哮をあげると消滅した。
そしてその後に銀色の壁だけが残った。その先には、超巨大な刀を振り下ろした形になっている茶色の巨人と、その中心角に立つ赤いMSがいた。
「・・・兄、上?」
武留宇は呟いて気を失った。