アバター
『アバター萌久保』というのはどうだろう?ペンネームに。誰か。うん誰か。
俺はやだよ。うん嫌だ。
こんばんわ。
げ、ローゼンメイデン(原作)最終回だって。
ソードマスターヤマトか男坂ばりの打ち切り最終回を期待したい。
今しがた母親が救急車で運ばれて行きましたー・・・私お留守番。
あー、さすがに寝てたらバツ悪いだろうな。
いや心配してないわけではないが、自分で電話してたし。ひととおりゲロゲロしたら楽になったみたいだし。
・・・ゲロの後始末とか俺がしたし。とりあえず単身赴任のオヤジにでも報せとこうかしら。
あ、らき☆すたやってるな。しかしここはあえてキングコングの番組を見よう。
監督変わるんだっけ?・・・っと本編見ないままヘンな情報だけ入ってくる。
スパイダーマン名乗り
とりあえず昔の特撮はすばらしい。
↓小説・武者アストレイ21話。絵なし。
第21話『浮遊城』
阿須城。現在は魏那城(ぎなじょう)と姿を変え、魏那佐伯(ぎな・さはく)が王武を攻める中継点に使用している。
元々、王武を護る任を帯びた阿須城なために、王武の近くに位置して、攻めの拠点としてはこれ以上ない城であった。
「誤悪留怒(ごおるど)さま、お久しゅうございますな」
「情報屋の流鬼井耳(るきいに)か、また何か情報を売りに来たか」
誤悪留怒(ごおるど)は軽く軽蔑するような眼差しを流鬼井耳に向ける。
「・・・ええ、誤悪留怒さまにとって、とっておきの情報が」
「話してみよ」
「あなた様の弟君、零怒殿(れっど)と武留宇(ぶるう)殿が、戯画不老都(ギガフロート)にて警護につかれました」
「・・・ふふ、そんな情報はすでに入っている。この界隈で腕利きで通っている貴様も、所詮たいしたものではないな」
その言葉に流鬼井耳は眉をひそめた。
情報屋としてのプライドもさる事ながら、この情報の極秘性には自信があった。
(・・・王武に、誤悪留怒に情報を流しているものがいる?)
その疑惑もさる事ながら、恐らく誤悪留怒は流鬼井耳の思惑の動きはとってくれるはずである。
(・・・まあいい、無駄足だっただけだ。ちょっぴり情報屋としてのプライドが傷ついたがね)
そう心中呟きいやらしい笑いを口元に浮かべた。
戯画不老都(ギガフロート)。この地方に漂う浮遊島を連結させて一つの土地にしようという計画である。
ゆくゆくは城に町と発展させて行く予定もあるらしい。
「現在は全長50キロというところね」
ここの工事の責任者である恵里香は戯画不老都に対する講釈を一通り武留宇たちに説明した。
「このところ、魏那軍の使いが小規模ながら妨害に来て、工事がなかなか進まないの」
「それで我々が露払いというわけだな」
「そういう事ね、よろしく頼むわ」
恵里香はそう言って微笑んだ。
さて、浮遊島の連結作業というのは、ほぼ地上と切り離された浮遊島の上で作業され、工事にあたっている人員は、長い事、外界との接触が立たれる。
つまりは、閉鎖空間になり、得てして派閥が生まれ険悪な状態が生まれやすい。
それがここでは、工事を取り仕切る者とそれを守る用心棒とで別れてしまった。
用心棒は敵が来て戦うのを金を貰って請負っている。つまり、敵が来ないとヒマなのである。
そうなると、酒を飲むか博打ごとくらいしかする事もなく、謎の辻斬りなども起こるしまつ。
工事を請負っている人間としては、頭数はいて工事の進みも悪いのにブラブラとしている侍が、悪気はないにせよ目に付いてイラついてくる。
新しく来た武留宇達に対しても、対応は敵意めいていた。
そんな事を知るはずもない武留宇が、
「手伝おう」
などと言ったものだから、工事を請負っている大工の中でもまとめ役になっているベテランの職人・鳴海(なるみ)には、それがとても気に触ったらしい。
「よしな、お侍さんよ。素人にヘタに手を出されちゃ進む作業もすすまねぇや」
と、ぶっきらぼう言った。
「しかし、力仕事くらいは手伝えるであろう?こんな大工事だ、人手はいくらいても困るまい?」
元々は、用心棒たちが手伝わないでフラフラしていたのが仲違いの原因であるのだが、いざ手伝うと言い出した武留宇の言葉を素直に受けられないところが、意地なのである。
「ふん!そんな物騒な獲物をブラブラさせられちゃあ、落ち着いて作業も出来ねぇと言ってる!大体気にくわんのが、その刀だ!」
と、突如、零怒の持つ菊一文字を指差した。
「そんな大層な刀を素浪人風情が我がモノで腰にぶら下げているのが気にくわん・・・」
「これは俺が自分で、具霊歩夜阿土(ぐれいぶやーど)で打ったものだ」
「な、何・・・!?あの具霊歩夜阿土(ぐれいぶやーど)でだと・・・!?」
具霊歩夜阿土(ぐれいぶやーど)は元々は優れた職人の集う場所として、職人の憧れの聖地とも呼ばれる場所なのである。
「益々気に入らん!お前のような浪人風情が打てるはずもない!どうせ拾ったか何かであろうが!」
鳴海はそれを認めようとしない。
「ふむ、御仁、時にこれはなんだ?」
そんな鳴海を気にしていないのか、零怒は鳴海の傍らに置いてある入れ物に目が行っていた。
「そ、それはワシの秘蔵の魚醤(ぎょしょう)の干物・・・」
「ほほーう、では御仁、一つ賭けをしよう」
「か、賭けだとぉ?」
「そう、俺が御仁をあっと言わせれば勝ち、その干物を頂戴する」
と、にやりと笑い、干物の入れ物を指差す零怒。
「なー、なんでそんな話になる!」
「あんたの職人の誇りは認めよう。しかし、侍にも誇りはある・・・それを傷つけられたままでは男も廃る。受けてもらうぞ御仁?」
「ぐぐっ・・・」
なんとも言えない零怒の雰囲気に、鳴海は賭けを了承してしまった。
続く