ロボゲスキー 第11回 『リトルアンカー』

乙女ゲーですよ乙女ゲー。
ロボゲーというよりは戦艦モノ。
ギャルゲーで例えるとサクラ大戦よりかはギャラクシーエンジェルな感じ。
基本戦艦内選択移動な辺りとかね。
逆ナデシコとかでもいいかも。
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ゲーム雑誌を立ち読みした時に記事を見かけて、チラッと出てたロボのデザインに惹かれて…しばらく忘れてて2000円くらいの時に買いました。
D3パブリッシャーってヴァリホとかシンプルなアレでしょってイメージでしたが、なんか乙女ゲーで大手のようで。
乙女ゲームにSF分を、てことで主人公は戦艦の女艦長、攻略対象は副艦長、操舵手、メカニック、パイロット×3、敵側のパイロット。
パイロットはエリートお坊ちゃんに強化人間、敵の赤いヤツ!
とまあお約束は一通りこなしてくれます、キャラ性も少女漫画的恋愛対象キャラを網羅してる感じでまとまりいいですね。
逆に言うといまいちこう全体的にインパクトなかったかなって。全体的にライトで尖ってない感じがこう。
SFに弱い女性向けだからそこはしょうがないとして、恋愛方向もなんかこう突き抜けた感じがないなあ。
いやまあSFロボットもので乙女ゲーってコンセプトが尖がっている部分なのかもしれないけれど。
乙女ゲーとしては糖度も低めだそうです。
ゲームで糖度って単語初めて知ったよこのゲームのレビュー見てて。
まあそこはいいとして、ロボゲとしてはアレですよ、ロボットが3Dでの戦闘シーンがあればアガるってもんですが…武装二つしかなくて、機体も色違いなだけで動きも武装も同じなんですよね。
ここはアレよ、効果同じでも銃の形だけでもちょろっと変えるとかさー。
敵も量産型と赤いの色違いでモーションも武器も同じ。
そこはなんか赤い方はツノだけでも付けるとかさ!
気に入ったシナリオにヨシュアという協調性のないパイロットが、一度所属を離れて戦艦のピンチに新型を奪って助けに来るって燃える場面があるのだけれど、機体は前とまったく同じ。
モーション変えろとは言わないけど、そこらへんもう少しだけ手を加えてくれたらなあって。
あとまあ近距離武器ほしかったね。
戦闘は向かい合った形でどう戦艦を撃墜するか、戦艦の攻撃とロボで、うまくすれば詰め将棋的な面白さを出せそうなシステム。
だったけどそこは女性向け。もう適当にやってもまず負けない難易度で。
イベント出すのにわざと細工しないとダメな感じ。
しかしまあ二週目以降は戦闘スキップできるのが素晴らしい。
サクラ大戦とかゆめりあとか見習ってほしいね。
まあ恋愛ポイント的なのを大体戦闘に絡ませるせいなのだろうけれど。
OPが後期になると変わるってのはかなりいいやね。
全体のストーリーは途中まではロボットものや戦艦もののお約束を盛り込みつつ進み、よくある結末が駆け足でなんじゃこりゃパターン。
それまで無能極まりなかった主人公が急に大活躍する例の。
まあロボットものではなく戦艦ものだから、敵を倒してカタルシスってオチじゃないのはいいとしても、急だしなんかクライマックス感なくて。
『謎の男』が他のシナリオに関わってくるのかと思ったらそれ以上の広がりなかったのもなあ。
あとまあ主人公が艦長のくせに無能すぎか。
やっぱなんか主人公はパイロットの一人とかの方が動かしやすかったんじゃないかしらって。
関係ないけど、スパロボOGの女艦長さんとちょっと似てるよね。絵柄は大分違うけれど。

こんな感じのポンデライオンもどき、あっちの艦長さんも持ってた気がするし。
ともあれ期待したよりはずっと楽しめたので好きな一本ですね。
【資料編】

大きなムックが一冊。
キャララフ、イラスト、インタビューとなかなか。
パッケージの絵が通常版限定版一枚ずつ1ページでドーン!
ギャルゲーとかのこのテの大きい本も見習ってほしいつくりだね。

ただしロボ関係は線画1ページ。
味方戦艦、敵戦艦、味方ロボ敵ロボで2ページ分。
3Dだしこれ以上のロボ出てこないしでこんなもんか。
いやロボのデザインに惹かれて買った身としてはこの2ページで2500円分ですよ。
限定版はポストカードと限定ドラマCDが付くよ!
ロボット目当ての人にはあんまし嬉しくもないけど!
そんな人の方が少ないから問題ねぇやな。
【まとめ】