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無限英雄2 第11話(その2)

無限英雄2
第11話『強襲!敵秘密基地(地方支部)』(その2)




『央真さん! 作戦成功です、ブルーパウダーのデータは破壊されました』
 インフィニティは通信を受けてそれをシナバーに伝える。
「何だと…それが目的だったというのか!?」
 テグスの変身したデッド・テンタクルが声をあげる。
『ゆくゆくは街全体にばら撒く予定だったんだろう? 残念だったな』
「貴様ら…!」
 その脇を瞳がすり抜け、インフィニティの横で止まる。
 そして追いかけてきたスパル・ダーマはデッド・テンタクルの横で止まった。
『あとはお前たちをここで倒せば、俺たちの勝ちだ』
 シナバーが前に出る。
「…確かに」
 デッド・テンタクルが静かに口を開く。
「確かにブルーパウダー計画はお前たちに阻止された…が…」
 デッド・テンタクルの瞳が光る。
「お前たちはここで死ぬ」
 デッド・テンタクルの背中の髪のように垂れている10本のテンタクルソードが蠢くと、横にいたスパル・ダーマを突き刺した。
「ギャッ!?」
 スパル・ダーマは驚きの声をあげる。
 その体から、テンタクルソードを通してスパル・ダーマの力はデッド・テンタクルへと吸収される。
『くっ、させるか!』
 シナバーが飛び掛ろうとすると、数本のテンタクルソードが邪魔をした。
「くはぁぁ…!」
 スパル・ダーマの全てを吸収すると、デッド・テンタクルの色が変色した。
 黒く。そしてパワーが満ちる。
「デビル・テンタクルス」
 そして名乗る。
『それがどうした、倒すヤツがまとまってくれた手間が省けただけだ』
 シナバーが逆鱗モードになる。
「ひひっ!」
 デビル・テンタクルスは奇声を発すると超スピードで加速した。
『ぐっ!?』
 シナバーの後ろに現れたデビル・テンタクルスはテンタクルソードの一本でシナバーをハタく。
 シナバーは弾き飛ばされ、空中で持ち直し、着地する。
 すでに超スピードで後ろに周っていたデビル・テンタクルスの肘打ちがシナバーの背中に決まった。
『げはっ!?』
 シナバーがうめく。
 スパル・ダーマに吸収させた能力まで取り込んでいる。
 出会ってからここまで苦戦を見せなかったシナバーがやられている。
 だがインフィニティは動けないでいた。
 超スピードが見切れないのもそうだが、あの状態からさらに強くなった怪人の一撃を受ければ、ばらばらにされてしまう。
『くっそ…!』
「任意君、今となっては無駄かもしれないけど…」
 瞳はインフィニティの手を握った。
『円奈…?』
「がんばって!」
 インフィニティの全身から光が発した。7色の光、虹色の光。
『この力は…!?』
 一年前、奈月円と殴りあった時の光。
「今まで黙っててごめん、虹色インフィニティだよ!」
 京介が増幅した力を、さらに模倣した瞳の増幅能力で増幅する。
『そうか…あの時の力、お前がくれたんだな…!』
 インフィニティは拳を握ると虹色の光がはじけた。
 
 超スピードとテンタクルソードで弄ばれているシナバー。
『ぐっあっ…!』
 痛みで動けないところに迫ったテンタクルソードを虹色インフィニティがはらった。
『…お前…!』
『ちょっとは戦えるみたいです、俺も』
 シナバーと虹色インフィニティは背中合わせになって構えた。
 これで少なくとも後ろは守れる。
「ほぉう…ここに来て妙なパワー見せたな、だが、無駄だ!」
 デビル・テンタクルスはそう叫んで加速し、消えた。
 辺りが静かになる。
 2人のヒーローは警戒する。足音もしない。
『……』
「ここだぁ!」
 声とともに頭上に現れたデビル・テンタクルスは、テンタクルソード10本を束ねて、そのまま真下に突っ込む。
 咄嗟に2人は散開するが、背中に大きくダメージ追い、地面に転がる。
「はははははは!」
 テンタクルソードを体後と回転させると、左右に転がったヒーロー2人を弾き飛ばす。 
「ああ…虹色インフィニティでも勝負にならない…!」
 瞳が泣きそうな声で言う。
『はあ、はぁ…一瞬、スキが一瞬出来れば…』
「スキが出来れば何とか出来んのか?」
 呻きながら言ったシナバーのつぶやきに、誰かが答えた。


   
つづく。
by ookami102 | 2013-03-06 19:32 | 小説 | Comments(0)