無限英雄2 第6話(その2)

無限英雄2
第6話『銃は拳より強し』(その2)




『とりあえず我々の知っている能力者をリストアップしてみた』

任意京介(インフィニティ)
天舞彩子(サイコ・ブレイン)
円奈瞳(トレイサー) 
早馬俊足(ハイスピード)
千両範子(ゼニレディ)
ザ・ソード(本名不明)
堅辰葉(バディビル)
蛭子火男(パイルマニア)  死亡 
飛翔天馬(イージースカイ) 死亡
佐羽鬼統治(フクスーン) 死亡
罪深美々(メイクアップ) 
シェイク・角照(リキュール) 死亡
間 球太郎(サチューカン)
スパークリング(本名不明) 死亡
津印無我(チューイン) 
 
 この一年の間に佐羽鬼統治は自殺、シェイクは病死している。
「あっ…早馬さんの事すっかり忘れてたな…大丈夫なんだろうか?」
『逃げるってだけなら最も適した能力だ、心配はあるまい。警告はしてある』
 ハイスピードの速度を思い出し、京介はなるほどと思った。
『奈月円は前回力を回収した際に我々の知らない能力者にもあっているんじゃないのか?
「いや、ガイオナースのネクスター狩りで、ほぼお前らだけになってたよ」
 思ったより能力者自体が少ないのかもしれない。
「さてと…俺に出来ることはもうねーし、行くわ」
『どこへ?』
「墓参りと旅行。休暇を満喫してくるぜぃ」
 ビッと二本指を立てて目元から上へスライドさせた。
「まあ非番が終わりの頃には覗きに来るからよ」
 そういって出て行ってしまった。
「本当に行っちゃったよ」
『元々今回の休暇は両親の墓参りのために取ったと言っていたから、まあ許してやれ』
 ブレインと円はそんな話もしているようだ。
『そんな事より、オーマが来てくれた事はありがたいが、インフィニティの強化は必要だな』
「出来るのか?」
『無理だ』
 場が止まる。
「おおい!」
『何、戦い方を考えればいいのさ』
 サイコが言うと、スーパーコンピューターの一部が開いてケースが出てきた。
『君の新しい武器だ』
 京介は1メートル少しあるケースを開ける。
「ライフル!?」
 そこにはスナイパーライフルが入っていた。
 特撮用の玩具めいたデザインではなく、普通の軍用デザインだ。
「本物?」
『もちろんだ』
 京介はケースから取り出し、二分割されているそれを組み立てる。
 ずっしりとしている。
『君の増幅能力を生かして視力と銃自体の増幅で遠くから狙い撃つ』
「ヒーローの戦い方じゃねぇ!?」
『死ぬよりよかろう。
 銃の使用は前回の事件の時も進言したはずだ。
 今回の敵は思う存分やっつけてしまっていいようだからな、手段としては問題ないはずだ』
 殺す、というところを、やっつけるとオブラートに包んだ表現をした。
「ぅうん…」
 腑に落ちなさを感じながら、京介は銃をケースに戻す。
「当面の敵は俺が相手をするから心配するな」
 央真がそう言ってくれたので、京介は何となく楽になった。
(…みんなすっかり忘れちゃってるんだなあ、私の能力)
 黙ってやりとりを聞いていた瞳は思う。
 確かにこちらの『やり直した』世界では最後にちょっと力を使った程度だったから仕方がない事ではあるが。
(奈月さんもあえて言わなかったようだし…)
 瞳は黙っている事にした。
「しかし央真さんみたいに真面目そうな人が、奈月さんみたいな…」
 京介は言いかけて辺りを確認する。
「…タイプと仲がいいんですね?ちょっと意外です」
 みたいな、○○なタイプ。○○の部分を飲み込む。
「色が近いからかな」
「色…?」 
「俺はシナバー、あいつはヴァーミリオン」
 俺、で自分を、あいつを円が出て行った扉に一指し指を向けて言った。
「ああ…そういう、もんなんです…か?」
 ちょっと腑に落ちない。
「仲介のヒーローがカーマインだったからな…偶然って事もないと思う」
 少し自信なさげな口調になってきた。
 ちなみにカーマインはレスキュー系のメタルヒーローだ。
「でも奈月さんのヴァーミリオン、白銀の戦士でしたよ?」
「事故でああなったが、本来はヴァーミリオンカラーだそうだ」
 そして何故かレッドに仲のいいヒーローはいないという。
 捻くれた暖色同盟というところか。
 
 

つづく。
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by ookami102 | 2013-02-26 18:52 | 小説 | Comments(0)